ベントナイトは
アメリカ・ワイオミング州ロックフリークの“フォートベントン”と呼ばれる地層から産出され、ベントナイトと名付けられました。
ベントナイトの主成分であるモンモリロナイトは、水を吸収すると元の体積の何倍にも膨らむ性質を持っています。この特性を膨潤性といいます。その他に水に分散させると粘性を示す性質や各種陽イオンを吸着する性質など様々な特性を持っています。
モンモリロナイトは1847年にフランスのモンモリヨンで産出して研究されたのでこの名称が用いられています。
モンモリロナイトは2枚の四面体シートと1枚の八面体シートからなる3層を基本とした層状構造を形成しています。これをケイ酸塩層(単位層)と呼びます。
単位層面では電荷が不足し、負(マイナス)電荷を帯びています。そのため電荷のバランスをとるために単位層間に正(プラス)電荷を持つNa, K, Ca, Mg, H などのイオンが取り込まれています。これを交換性陽イオンと呼びます。
ベントナイトは今から数万年~数億年前の火山噴火で噴出した火山灰から生成されています。海底や湖底に堆積した火山灰が地熱や地圧、海水の影響による”続成作用”と地下から噴き上がる”熱水作用”の2つの作用で変質しベントナイトになったといわれています。
ベントナイトの鉱床は米国、中国、ギリシャ、トルコなど世界各地に存在しています。